宮部みゆき
バラエティ豊かな人ですよね、アッチは面白かったけどコッチはどうかな?となって、ついつい 手を出し辛い感じになるんですが、それを乗り越えたところにある世界は‥の繰り返しです。 宮部みゆきベストは「模倣犯」、 映画から入ってしまっちゃった派です。


「震える岩 霊験お初捕物控」(講談社文庫)
年取ると時代劇の面白さが分かるようになると聞きましたが、‥‥まだ純粋なモノじゃないだけ 一歩踏み止まってると思いましょう。 能力は榎木津と似たようなタイプなのにね、清く正しく美しく。

「あやし」(角川文庫)
ベタな感想述べるとしたら、京極堂ならこれらの怪異もキチンと説明してくれるのかな、なんて 思いました。 でもどっちかと言うと怪異をスタンドに当てはめて考えてしまうのは、現在ジョジョを再読中の影響ですね。  サテオキ地味に人生観変わりそうな一冊ですよ。

「かまいたち」(新潮文庫)
正直時代小説か食指が動かないねぇ、なんて思っていた時期もありました。 まぁ何故買ったのかは 話すと長くなるから置いといて、超能力物だということに希望も持って手を出してみましたら、これが凄く琴線触れまくりな 訳で、やっぱり食わず嫌いはいけませんね、まず読んでみよう。 根岸さんの書いた耳袋って京極堂が愛読している本ですよね、 ミーハーなもんでそこが一番萌えた。

「理由」(朝日文庫)
さて、面白いことには面白かったのですが、どうにも回りくどい印象が終始付きまとっていた感じですね、 少し疲れました。

「人質カノン」(文春文庫)
それにしても短編集はいいですよね、ぽんぽん読めて。 ふと京極夏彦が書く短編集を読みたくなって きました、 50ページぐらいのやつを。 京極道と榎木津が延々と関口君を責め続けるだけとか、関口君が延々と悶え悩み続ける やつとか、関口君が木場修や榎木津や京極道に延々と責め続けられるやつとか、関口君がぁ。

「火車」(新潮文庫)
これでもかって具合なほどに社会派ミステリですね、なんか久し振りです。 んと、交通事故の例えは 凄く分かりやすかったことと、あの終幕ですね、一連の流れからのあの余韻は心地良くもあり‥です。

「模倣犯」全五巻(新潮文庫)
めっさベタですが映画しか観たことないので、このままでは失礼な気がするので読んでます。  全五巻読了するまで感想書かないでいると忘れそうなので小出ししますが、小出しすれば感想書けるということでもありません。  とりあえず全五巻読了したあともう一回映画観てみるのも面白いかな。
一巻の出来事を犯人側からの視点で書いてますが、一巻の最後まで追いついていなかったりヨウスルニ 外堀を埋めている状態になってきましたよ。 でも京極堂シリーズを読み始めてからはこの行為も楽しめるようになってたりと、 でもでも100ページ過ぎまで栗橋浩美のことを二巻からの新キャラだと思い込んで気付かなかったり、そんな二巻。
樋口めぐみと高井由美子の対話に有馬義男と塚田真一の擬似家族化、そして網川浩一のメディア露出と トントン拍子にグイグイ引き込まれましたね。 とりあえずどんな着地をするか楽しみでしたが、静かな余韻を楽しむことに します。

「R.P.G.」(集英社文庫)
クロスファイアを読み終えたのがもう半年も前になるのかぁ‥時間が経つのが早いなぁ‥、 模倣犯は読んでいませんけど(映画は観ましたが‥)暫く文庫になりそうもないので。 何故かまだこの人には取っ付き難い印象 を持っているのです、ハズレ引いたことないんですが何故でしょう?ともかく「 ダブルミーニングな タイトルが素敵です、封印再度とかそんなトンチの利いたタイトルだけでお腹一杯になります。 一回目はともかく二回目の どんでん返しは効きました、確信してルールを破ってしまったと本人は謝ってますが、そんな細かいトコロまで読めてない 自分的には全然大丈夫(なのも問題ですが)です。

「長い長い殺人」(光文社文庫)
まぁ一人称財布に惹かれてた訳ですよ。 なんとなくタイトルとあらすじで本屋に並んでる中から 選んで買っているのですが、解説にのっていた受賞作を何一つ選べてないことに気付いたのです、そんな自分の ヒネクレタカンジが好きです。

「ステップファザー・ステップ」(講談社文庫)
最初の方はミステリしてたのに後半になるほどアットホームな感じになって面白いよコレ、 柳瀬さんがだんだんお祖父さん化していくのがね、孫が増えた感じなんやろうと。 親がいなくても子は育つけど子がいないと 親は育たないの言葉通り宗野正雄(偽)は育っていったけど‥まぁいいや。

「鳩笛草 燔祭/朽ちてゆくまで」(光文社文庫)
思いっきり読む順番が逆でしたが結末を知っているからこそ楽しめた部分もあると信じつつ。  大まかな流れの覚醒→苦悩→開放をそれぞれ別の人の視点で書かれていますが、全員ちゃんと着地出来たのかどうかが 気になりますが‥青木淳子のエピソードの捉え方によりますよね、あれは果たしてハッピーエンドなのかどうかという命題? 個人的にはごっついハッピーとは言いませんが、あれで良かったと言いたい(思いたい)のですよ。

「クロスファイア」上・下巻(光文社文庫)
当然ながら今世の中に出ている書籍で読んでないモノは沢山あって、その中に面白いモノは星の数ほど あることは分かっているつもりでしたが、目の当たりにするとやっぱり悔しいと言うか小さな殻に閉じこもっていたことが 恥かしい‥そんな感じですが実際新規開拓も難しい訳ですし、一回思いっきりハズレ引いてしまって以来少し奥手に なっていたんです。 大衆に受けているからといっても自分にも合うとは限りませんしね。 感想を書こうとしたけどつくづく 自分にはむいてないと痛感、よくこのコーナー続けてるねホント。 まぁとりあえず、世の中にはイイ奴とワルイ奴しか いなかったら楽なのにね。

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