西尾維新
鋭意製作中


「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」(集英社)
VS JOJO第2弾。
第1弾のフーゴと違ってそれぞれ思い入れのあるDIOを主役に持ってくるなんてなかなかチャレンジャーですね。  某天国に行く方法を記したノートを再現ということらしいですけど、1部と3部のおさらいみたいな悪く言えば当たり障りのない感じでした、 屋敷の中にジョースター一行が突入してきているのにこつこつノートを書いていたDIOに少し萌えた。
あれだけ読み耽た3部なのに悔しくも記憶が曖昧なところが多々ありました、エンプレスとケニーGが全然思い出せなくてやばかった。

「零崎双識の人間試験」(講談社文庫)
待望の新シリーズ。
戯言みたいにポンポン刊行してくれるのかな?そこまで世の中甘くないのかな?
無桐伊織が零崎舞織になるまでの物語、なのにいきなり両手首から先がなくなるってヒロインとしてどうよと思った。  零崎人識はあかわらずヒーローしていたり、お兄ちゃんとは案外ラブラブだったんだねと思ったり、 パッと見て零崎一賊も悪くないなと感じてしまうのは少し毒されてきているんでしょうね。
哀川潤や西東天にいっくんなんかはなんとか二つ名でも認識できますけど、 前シリーズから少し間も開いていますしもう少しはっきり名前を出してもらえないとそろそろついていけなくなります、 哀川潤と喧嘩した結果世界大戦として語り継がれている相手って誰?前シリーズ読み返そうにも大量に積本あるからね、とりあえず雰囲気だけでも味わいます。

「ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎」(講談社文庫)
西尾維新文庫はまだ続くのか、よかったよかった。
JDCシリーズへのトリビュートらしいですが、もちろんJDCシリーズ自体未読なのでなんともですが、 要するにどうせ変な人たちの集団なんでしょうと書けば色々と問題がありそうですけど、まあいいか。
◆ダブルダウン勘繰郎
こっちのほうが好みです。 犯人当てではなくて探偵当てなのが面白かった、 最後の誤認トリックに呆然としてしまう。
◆トリプルプレイ助悪郎
髑髏畑百足の正体が気になります。 最後の探偵と泥棒の会話はよかったけど、 海藤と怪盗の関係はいまいちついていけなかったり。

「ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い」(講談社文庫)
感動の最終巻。
上中巻で盛り上がり箇所は全て終わってしまったかのような静かで淡々とした展開が続いて少し焦ったり、 和気藹々の団欒が続いたりともしかしてこのまま緩い感じで終わるのかと頭を過ぎった前半部。 もし万が一そのまま終わってしまっても きっと好意的な解釈をしていたと思いますけどね。
きっちり借りを返して見せ場を作り、盛り上がりを見せつけてくれる哀川潤の特殊能力の欄には主人公LV2 でもついているんでしょうきっと。 哀川潤も言っていたように多少ご都合主義でもハッピーエンドで良かったと思います。
でもまだまだサイドストーリー的な物語も沢山あるんでしょうね、この戯言シリーズで全ての伏線が回収されるなんて 夢にも思ってないですし、さぁどんどん出してください、ずっと待ってます。
さていーちゃんの本名は?

「ネコソギラジカル(中) 赤き制裁vs.橙なる種」(講談社文庫)
誇大サブタイ。
いーちゃんと狐面の男のせめぎあいが熱い、いーちゃんの戦略を読みきった上で狐面の男の対抗策が熱い。  それでなすすべもなく平和に暮らしていたいーちゃんが澪標姉妹に襲われている絶体絶命状態での登場の人間失格、 予定調和での登場でしたがそれもまた熱い。 再会してまず最初に澪標姉妹無視しての口喧嘩?もまた素敵。
思いの外そんなに人が死にませんでした。 しかし折角やっと普通の人が登場してほっと一息ついたのも束の間、 速攻で退場して行った古槍頭巾が大変勿体無い。
上巻と同じくサブタイがあまり内容に触れていないと言うことは、 下巻も蒼と戯言遣いはそんなに出てこないのか?と。

「ネコソギラジカル(上) 十三階段」(講談社文庫)
何この登場人物表。
戯言シリーズも最終章、残念ながら別々の刊行ですけど、まだあと半年は楽しめると思えばいいですしね。
単純に十三階段とのバトルになるのかとワクワクしながら読んでいましたけど、やっぱりまともに行かなかったと、 そしてそのことに何ら不満も感じないのが面白いですね、ノイズの対処方法が素敵過ぎます。  それにしても折角あんなに豪華な仲間を連れて行ったのに一戦もなしって贅沢な話ですよ。 相変わらず哀川潤の登場の仕方は最高です、 前半であれだけ不安を煽っていての登場に心底震えました。
肝心の西東天といーちゃんの対話ですが、やんわりぼかし過ぎてよく分かりませんでした。  結局最後に勿体振って出てきた想影真心って昔の友達? 次はそいつと哀川潤の対決ですか、 哀川潤の続きと言うことは哀川潤の相手にとって不足なしですね、楽しみ。
サブタイトルが十三階段の割には十三階段があまり活躍してなかった気が、 活躍どころか出てきていない人の方が多い気もしますけど、でもそんな中数少ない活躍した奇野頼知と絵本園樹の二人を見れば (出夢&理澄も元十三階段ですしね)残りがどういうのの集まりかは想像できますけどね。 そもそもまともな人自体がいませんけどね、 このシリーズ。
当然ながらミステリ要素は皆無ですね、まだ三部作の上巻だから残りで何かあるのでしょうか‥ もう別になくても気にならなくなりましたけどね。
スタンドで例えるのは確かにわかりやすい。

「ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹」(講談社文庫)
今回は一冊だったのでクビツリハイスクールぐらいの厚さなのかなと勝手に思い込んでいましたから、 平積みの本を手に取ったときのズッシリとした重量感が結構効きました。 こんなに読まないと駄目なのかの哀しさ半分、 こんなに読めるんだの嬉しさ半分の複雑な感情をどう表現しましょう。
そしてこの作者はどんな人物もあっさりと切ってくると分かっていたはずなのに、 はずなのにうっかり失念して姫ちゃんに感情移入してしまった‥。 折角ハイスクールで生き残ったのに、 なんてことを平気で繰り出してくるんだこの作者は‥。
そもそもこの厚さだと前作のサイコロジカルと同じぐらいなのに、表紙も匂宮兄妹が一人ずつでいけるのに、 なぜ上下巻に分けずに一冊なんだと不思議に感じてました。 もちろん作者の意向もあるんだろうと思ってましたけど、 一冊にした上でカバーをリバーシブルにしているとは普通気付きませんよ、きちんと?鏡文字にまでなってるし、 こんな所にまで気合入れてくるとは流石に西尾維新文庫にしているだけのことはありますね。
そもそも不老不死の子を普通に登場させておいて、 これをどう対処するのかと楽しみにしていたら本当にもうあっさり殺すし、なんかもうわかりません。  これは哀川潤も安全区域にいるとは限らないですね、もしかしたらもあり得るかもしれませんね、心構えをしておきましょう。
今回も哀川潤の叫びは気持ちよかった、 いーいーがウジウジ悩んでいたことを全て吹き飛ばす颯爽とした様が気持ちいいです。  それと開放されて颯爽と格好良く出て行ったのに三メートルで力尽きて死にかけるほど斬り付けたみいこさんもね。
たぶんラスボスであろう人物も登場して、最終巻をこれでもかと楽しみにしながら年を越しましょう。

「サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄」(講談社文庫)
戯言大爆発の下巻、いーたんって一応シリーズの主役なんですか?今更ですか?
また最終章だけ登場でいいとこ取りかと思いきや、実は全編出演していたわけで‥変装してたのかよと、哀川潤なら それもそれでありかと思うようになってきた。 能力被っているとも思っていたんですけどね、そういう人たちの基礎技能かと勝手に納得 していました。
しかし何も情報がないと石丸小唄がそういうキャラだと思えたのに、正体が哀川潤だと聞かされたら瞬間からそいつが 哀川潤の変装で認識できるようになる、その内本物が出てきてもそいつは本物で偽者じゃないと思えるわけで、文章だけなのにきっちり分けて 考えられるって想像力で素晴しいね。 再読したらこれは哀川潤なんだなぁとじっくり楽しめそうです。
見ず知らずのいーたんに優しすぎると思ったんだけどねぇ、いーたんって変わった人に気に入られやすい体質なんだと 思ってましたよ。 それにしても声色変えるだけで声紋チェッククリアできるなんて玖渚製にしてはザルじゃないかと思ってたんですが、 哀川潤が声帯模写していたということなら納得してしまう‥なんて言いますか入れ込み具合?刷り込み?、これからもたぶん言い続けるでしょう 哀川潤なら大丈夫だと。
《一群》のメンバーの名前二つ名公開されてましたけど、これ全員出てくるんですかね、どうせこのシリーズで 出てこなくても別の物語にふと出てきたりするんでしょうね。 ちなみに普通に名前出てきてた七々見奈波さんてどこかで出てました? 名前だけ登場?5冊目にしてこの体たらくですよ、名前が独特すぎて普通に覚えられません。
ともかく折り返し地点で残りもあと2作となりました、wikiとか見るのもやたらと気を使ってネタバレ回避し続けるのも あと少しの辛抱だ、頑張りましょう。

「サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し」(講談社文庫)
とりあえず上下巻同時発売に胸を撫で下ろす、大丈夫だとはわかっていましたけど世の中には不条理なことが大量に 転がっていますしね、上巻なだけにあっさりと。
久し振りの玖渚友登場、それに伴って過去のチームの一人兎吊木垓輔も登場。 最後の最後でこれがミステリだったことを 思い出されるかのように殺人事件が発生。 密室?
基本的に鈴無さんと同意見なんですよ、どうも不幸な自分に酔っているとしか見えないんですが、過去が明かされていく ごとに納得できる理由があるんですかね。 どんな理由でも天才多過ぎて基準がどこにあるか訳分からなくなっている今なら、どうでもいいと 投げ遣りになりそうな感じですが。
哀川潤が登場しなかったことに不満を抱いているこの気持ち、恋?

「クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子」(講談社文庫)
変にある特定の個人に肩入れすると、あっさりと散っていくこのシリーズなので、できるだけ一歩引いた状態で臨むのが いいんですが、ついついのめり込んでしまいそうになるキャラが多いですよね。 個人的には萩原子荻の急激なデレ化に1ポイントあげたい。
とりあえず哀川潤だけはまず散ることなんてないだろうから、安心して萌えればいいんじゃね、とにかく最後の対決で 人類最強の請負人である哀川潤の魂の叫びは必読、これを読まずして何を読むのかという感じ。 それにしても哀川潤オタク過ぎ、山城拓也なんて 知らないって、いきなり普通の名前出てきたからついつい調べてしまったじゃまいか。
よくよく考えるとほぼ全編いーちゃん女装してるんやね、文章なのが地味に残念、もちろん哀川潤のセーラー服姿も然り。  しかしあのデザインは完全にエロい、何故にスカートにスリット入っているのか意味がわからない、グッドジョブ。
二つ名か能力名は分からないけども、「策師」はいいとして「闇突」もまぁわからなくもないけど、「ジグザグ」て、 素晴しく突き抜けて過ぎててついていけない。 そしていーちゃんの能力にも名前と解説が入りました、なんか今まで若干ムカついていたのは、 こういう能力だったからなのかと微妙に納得。
一作目はキッチリミステリしてたのに、今作は申し訳程度の密室、この作品にもはや純粋なミステリは求めていないので 全然おっけなんですけどね。
わかっていたけどやっぱり登場人物多そう‥、どこまで世界が広がっていくんだろうか楽しみであり、不安だね。  きっちり人名辞典キープしとかないと。
ま、いーちゃんの名前は死にたくないので考えませんよ、ええ決して面倒臭いわけではありません。

「クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識」(講談社文庫)
戯言大爆発ですか、しかも戯言遣いの人がアレですからもう情容赦無い具合が痺れます。 昔の自分なら どうしても葵井巫女子が納得いかない感じになってたんしょうけど、ここまで歳を重ねるとなんかもうこっちのほうが いいんじゃねなんて思えるほどの余裕もあったりなかったり。 それに加えて零崎人識登場に赤い人に青い人に、ああもう 楽しいね。 シンプルにキムチの重ね技とか、水道水のゴリ押しとかもうね、おっしゃ早く次を。

「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」(講談社文庫)
ようやっと文庫化ですよ、しかし二ヵ月毎の刊行なんですか?最後までこのペースで出してくれるの ですかね?ともあれこれで暫くは退屈せずに済みそうです。 雰囲気はラノベなのに芯は本格、それにあの言い回しでこれは ナルホドねってなりますよ。 やっぱり名探偵とは遅れてくるものですよ、それに出来るだけ破天荒の方が好みですね、 シリーズ物みたいなのでこの人達の後々の大暴れを期待しつつ。

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